【LGBT知識】トランスセクシャルとは?定義からトランスジェンダーとの違いまで徹底解説!

性的マイノリティのLGBTには様々な言葉があります。LGBTのTはトランスジェンダーという意味ですが、じゃあトランスセクシャルは何?と思う人もいるのではないでしょうか。

ここでは、トランスセクシャルとトランスジェンダーにはどのような違いがあるのか、定義などを詳しく解説します。

トランスセクシャルって?手術によって身体と心の性を一致させる人

トランスセクシャルとは、心と身体の性を一致させたいという望みを持っている人のことを言います。

性別適合手術やホルモン治療を行い、自分が望む性を手に入れるために具体的に何かしらの行動を取ります。

ここでは、トランスセクシャルについて3つの性転換について解説します。

MTF|男性から女性への性転換

MTFは(Male to Female)の略語であり、意味は生まれ持った性別は男でも女性として生きたいと望む人のこと。

もちろんMTFにも色んな人がいるため一概にこうであるとは言えませんが、小さいころから女の子が好む遊びに興味があったという人が多いと言われています。スカートやお化粧に興味があったという人も。

反対に、男子校など男性が多くいる場所でも特に何も感じなかったという人もいるようです。

FTM|女性から男性への性転換

FTMは(Female to Male)の略語であり、意味は生まれ持った性別は女でも男性として生きたいと望む人のこと。

小さいころから女性でいることに対して違和感を持っていたという人もいれば、結婚してから違和感に気付いたなど、こちらも様々です。

なお、FTMとMTFは病院で性同一性障害であると、診断を受けた人という意味ではありません。人によっては病院で診察を受けない人もおり、病院へ行く・行かないはその人の気持ち次第であるようです。

MTXとFTX|男性あるいは女性からXジェンダーへの性転換

トランスセクシャルの中には、自分の性別は男でも女でもないという人もいます。このような人たちのことを総称してXジェンダーと言われることもあり、MTX・FTXと呼ぶこともあります。

Xには無性・中性という言葉を意味することもあれば、色んなケースを含むためこれであると言いきることはできません。今はXだとしても、年数を重ねることで性自認を発見するケースも多くあります。

トランスセクシャルとトランスジェンダーの違いって?

トランスセクシャルとトランスジェンダーは、同じトランスという言葉が入っていることから同じ意味なのではないかと勘違いする人が多くいます。

トランスジェンダーを大きく2つに分けると、トランスセクシャルとトランスヴェスタイトにわかれます。

  • トランスセクシャルは、心と身体の性を一致させたいと願う人のこと。
  • トランスヴェスタイトは、心と身体の性は同じでも見た目は違う姓の格好をする人。

こう見ると、確かにトランスセクシャルも、トランスジェンダーと同じだと思うかもしれません。ですが、当事者によっては違うと感じる人もいるため、安易に同じだと言ってはいけません。

【比較】トランスセクシャルの割合ってどれくらい?

日本国内のLGBTの割合は、約8%だと言われています。この数字をみて多いと感じるでしょうか、それとも少ないと感じるでしょうか。もう少しわかりやすく言えば、日本人の13人の内1人はLGBT何かしらの性的マイノリティを持っている人という訳です。

さらに細かく見ていくと、以下のような数値が出ます。

  • L(レズビアン)…1.70%
  • G(ゲイ)…1.94%
  • B(バイセクシャル)…1.74%
  • T(トランスジェンダー)…0.47%
  • その他…2.13%

LGBTでも多くを占めているのはゲイやレズビアン、バイセクシャルであることがわかります。

トランスセクシャルで有名な芸能人

芸能界には、LGBTであることを公表している人が多くいます。マツコ・デラックスやはるな愛など、誰もが一度はテレビで見たことがある人なのではないでしょうか。

ここでは、LGBTのトランスセクシャルで有名な芸能人について紹介します。

KABA.ちゃん

KABA.ちゃんはテレビの印象だと、オネエタレントというイメージが強いのではないでしょうか。ですが、正確に言えば性同一性障害で、MTFのトランスセクシャルと言われる人です。

2016年に性別適合手術と声帯手術を受けて、戸籍上の性も女性に変更しました。現在は、椛島一華という名前で新しい人生を歩んでいます。

GENKING

元々美しくて、男性なのか女性なのかわからないというイメージがあるGENKING。美容家やタレントとしてテレビでもよく知られている芸能人です。

GENKINGはテレビでゲイであることをカミングアウトしていましたが、その後にMTFのトランスセクシャルであることを公表しました。現在は田中沙奈という名前で新しい人生を歩んでいます。

性別適合手術ならココが安心!オススメのクリニック3選

性別適合手術を考えている人の多くが、診察の時に医師や看護師にどのように思われるのか、周りにLGBTであることがバレるのが怖いと考えています。

ここでは、安心して性別適合手術が受けられるクリニックを3院紹介します。最初から理解があることがわかっていれば、不安を感じることなく安心して治療が受けられますよね。

ゴールドマンクリニック

ゴールドマンクリニックは、性別適合手術の乳房切除・睾丸摘出を行ってます。トランスセクシャルの多くは、性別適合手術を受けたくても金銭的な余裕がなくて施術を諦めるという人がほとんどなのだとか。

可能な限りリーズナブルな金額で手術を案内しているため、安心して治療が受けられるでしょう。

美容外科や形成外科、皮膚科や泌尿器科を備えている病院であり、外科手術全般を受け持ってます。また、完全予約制なので待たずに診察が受けられますよ。

しらかば診療所

しらかば診療所は、LGBTフレンドリーな病院として多くの性的マイノリティの人に知られている病院です。院長自身がゲイであることを公表しており、HIVやSTDの治療や相談も受けられます。

完全予約制なので、周囲の目を気にする必要なく安心して治療が受けられるのもLGBTの人にとっては嬉しいポイントですよね。土日も診察ができるため、忙しい人でも通いやすいクリニックです。

東京ジェンダークリニック

東京ジェンダークリニックは、性同一性障害・性別適合手術専門クリニックです。ホルモン治療や睾丸摘出手術、性別適合手術など個人の悩みに合わせた治療が可能です。

完全予約制なのでプライバシーは守られており、メールでの相談はすべて院長が内容を確認して直接対応してくれます。何よりも性別適合手術専門クリニックなので、LGBT以外の患者が少ないのが嬉しいですよね。

クリニックに通いたいけれど、周りの目が気になるという人におすすめするクリニックです。

性別適合手術をする際の注意点と備考

性別適合手術を受けるときに、気を付けなくてはいけないことがたくさんあります。

  • 未成年者は親権者の同意が必要となる
  • ホルモン注射は手術前後で打てない期間がある
  • お酒やたばこなど手術前は控えなくてはいけない期間がある

未成年者は親の同意が必要だというのは、どの手術でも同じだと思います。また、既にホルモン注射を使った治療をしている場合は、手術前後に打てない期間があるため医師の指示に従ってください。

まとめ|トランスセクシャルの正しい知識を持とう!

トランスセクシャルとは何か、トランスジェンダーとの違いや性別適合手術を受けるのにおすすめするクリニックなどを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

トランスセクシャルとは、心と身体の性を一致させたいと願う人のことです。実際にホルモン治療をしたり、性別適合手術をしたりすることで願う性を手に入れる人が多くいます。トランスジェンダーやトランスセクシャル、FTM・MTFなど性的マイノリティはLGBTだけではなく、色んな言葉があります。

トランスセクシャルも意味がとても深く、簡単に理解できるものではありません。ですが、意味を知っているか知らないかでは大きく違います。私たちは正しい知識を持って、多様性を理解しましょう。

KANTA

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