【2020年最新版】世界のLGBTの割合は3~4%?統計データから各国の対応まで徹底解説!

LGBTは世界でも注目を浴びるセクシャルマイノリティ集団。最近では、世界中でLGBTへの取り組みが活発化しています。日本ではあまり知られていないLGBTですが、世界のLGBTの割合は、3~4%といわれています。

今回は、LGBTの基本を押さえた上で、統計データを元に各国の対応について解説します。これを見れば、世界のLGBTの動きが良く分かり、当事者の方も自信を持てるようになりますよ

日本のLGBTは7.6%も!?LGBTの定義や種類について徹底解説!

世界では3~4%の割合で存在するLGBT。電通が行った調査では、2015年には7.6%、2018年には8.9%いることが分かっています。さらに、LGBT研究所の2019年の調査では、約10%の方がLGBTだという調査結果が出ています

日本では左利きの人が10%程度なので、左利きの方と同じ割合です。これほど多いLGBTとはどのような方が含まれるのか、定義や種類について詳しく解説します。

「LGBT調査2018」(電通ダイバーシティ・ラボ)

https://www.dentsu.co.jp/news/sp/release/2019/0110-009728.html

L:レズビアン|女性の同性愛者

LGBTのはじめの「L」は、レズビアンの頭文字です。レズビアンとは、女性のことを愛する女性のこと。自分自身を女性だと思っていて、恋愛する相手も女性の方をレズビアンと呼びます

男性として生まれてきても、自分のことを女性と認識していて女性を好きになるなら、それはレズビアンです。しかし、女性として生まれてきても、自分を男性と思っていて女性を愛するならレズビアンではありません。

レズビアンといっても、様々なタイプがいることを知っておきましょう。

G:ゲイ|男性の同性愛者

LGBTの2番目の文字「G」は、ゲイの頭文字です。ゲイとは、男性のことを愛する男性のこと。自分自身を男性だと認識していて、恋愛する相手も男性の場合はゲイになります。生まれつき男性として生まれてきたかどうかは関係ありません。

女性として生まれてきても、自分が男性のように感じていて、それでも男性を好きになる場合はゲイです。日本では、ホモと呼ばれることもありますが、ホモは差別的な意味合いを感じる方が多いので、使うことは避けた方が良いでしょう。

B:バイセクシャル|両性愛者

LGBTの3番目の文字「B」は、バイセクシャルの頭文字です。バイセクシャルは良性愛者と呼ばれる人々で、男性と女性の両方を愛します。今までとは違った性別の人を好きになってしまったことで、気が付くことも多いです。

自分の性別には関係なく、どちらの性別も愛することができるのがバイセクシャルです。とはいえ、他のLGBT同様、多くのタイプがいることも特徴のひとつ。中には、恋愛対象になる相手と、性的感情を持つ相手の性別が異なる場合もあります

T:トランスジェンダー|身体の性と心の性が一致しない人

LGBTの最後の文字「T」は、トランスジェンダーの頭文字です。日本でもトランスジェンダーという言葉は、よく耳にするようになってきたのではないでしょうか。身体の性と心の性が一致しない人のことを、トランスジェンダーと呼びます

男性として生まれたのに、どうしても自分が女性だとしか思えない方は、トランスジェンダーの可能性が高いです。トランスジェンダーには、すでに生まれたときとは別の性として生きている方も含まれます

Q:クエスチョニング・クィア|性自認や性的指向が定まらない人

LGBTの文字の中に含まれていない言葉に、「Q」で表されるクエスチョニングやクィアがあります。クエスチョニング(クィア)は、自分がどの性別なのかよく分からない方の総称で、LGBTの方々も含まれます。

LGBTといっても、人生をまたいでずっと同じタイプでいるわけではありません。

「自分の性別がイマイチよく分からない。」

「LGBTのどれに当てはまるのかピンとこない。」

そんな風に感じている方々は、全てクエスチョニング(クィア)と呼ぶことができます。

LGBTの世界の割合を公開!人口の3~5%が当事者

たくさんのタイプがいるLGBTですが、世界での割合はどのくらいなのでしょうか。アメリカのGullup社で行われた2018年の調査では、アメリカ国内のLGBTの割合は推定4.5%だと発表されています。

また、Dalia社の調査では、ヨーロッパのLGBTの割合は6%としており、各国でばらつきがあります。調査によるヨーロッパでのLGBT人口の割合は、以下のとおりです。

  • イギリス:6.5%
  • フランス:5.4%
  • スペイン:6.9%
  • イタリア:4.8%
  • ドイツ:7.4%
  • ポーランド:4.9%
  • オーストリア:6.2%
  • オランダ:6.4%
  • ハンガリー:1.5%

平均すると、世界のLGBT人口は約3~5%となり、日本のLGBTの割合より少ないことが分かります。

【最新版】日本でのLGBTの対応や制度はどうなっているの?

LGBTの割合が多い日本では、LGBTへの注目度がアップしています。しかし、対応や制度はどうなっているのでしょうか?LGBTへの対応や制度について、以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • 日本でのこれまでの対応策一覧
  • 同性カップルは認められる?日本の結婚制度について

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

日本でのこれまでの対応策一覧

日本でのこれまでの対策は、以下のとおりです。

2015年 同性カップル婚を可能にする「パートナーシップ証明」の発行が可決
2016年 教職員向けのLGBT生徒への対応の手引きを発行
2017年 いじめ防止基本方針の改定:LGBT生徒の保護項目の追加

このように、様々な前向きな取り組みはあります。

しかし、実際には、LGBTの方が職場や学校で差別を受けたり、遺産相続権がなかったりと、まだまだ受け入れる体勢が整っていないのが現状です。

同性カップルは認められる?日本の結婚制度について

2015年に、アメリカでは同性婚が認められました。しかし日本では、2020年3月現在、同性婚は認められていません。戸籍のうえでは同性婚は認められないため、遺産の相続や扶養控除などが受けられません。

ただ、パートナーシップ証明を受けると、法的には認められませんが家族として認められる権利が与えられます。家族向けの賃貸に入居できたり、病院の面会ができるようになったりと、暮らしを楽にすることができます。

【必読】各国のLGBTの対応や制度はどうなっているの?

日本では、どうしても遅れているような気がするLGBTへの対応や制度ですが、世界ではどうなっているのか気になる方も多いでしょう。世界での対応や制度について、2つのポイントを押さえておきましょう。

  • 世界各国のこれまでの対応策一覧
  • 【2020年最新版】世界25か国で同性婚が施工!

それぞれの対応や制度について、詳しく解説します。

世界各国のこれまでの対応策一覧

世界各国で、LGBTに対してどんな対策がとられてきたのか、以下にまとめています。

1970年代 ゲイパレード「プライド」を開催
2009年 「サンパウロ・ゲイ・プライドパレード」の参加者が推計320万人を突破
2010年 アイスランドの議会が同性婚を認める。首相がレズビアンを公表
2011年 国連人権理事会がLGBTに対する暴力行為や差別に重大な懸念を示す
2014年 インドでトランスジェンダーが法的に認められる
2015年 アメリカで同性婚が認められる。ベトナムで同性婚を禁止する法律が廃止される

アメリカで同性婚が認められたのは記憶に新しいところ。その他にも、ゲイパレードを積極的に行うなど、世界中でLGBTを認めようとする動きが見られています

【2020年最新版】世界25か国で同性婚が施行!

2020年3月現在では、世界25か国で同性婚が認められています。2001年にオランダで認められたのをはじめ、2019年には台湾やエクアドルでも同性婚を施行。先進国ではほとんどが同性婚ができることになっています。

この他、同性のパートナーを法的に認めることのできるパートナーシップ制度もあります。パートナーシップ制度が認められている国も合わせると、世界の20%で同性婚を認められていることになり、日本は大きな遅れをとっているのが実情です。

LGBTに対する日本企業のこれまでの対応

LGBTに対する政府の対応は曖昧なものの、積極的な対応をしている企業はたくさんあります。具体的な取り組みで、LGBTの方々を支えることに成功しています。

ANAでは、今までは共有できなかった家族でのマイレージを、同性カップルにも認める取り組みを行いました。また、ソフトバンクでは同性カップルの方も家族割の対象になり、注目を集めています。

まとめ|世界を手本に日本もLGBT先進国を目指す!

日本ではまだまだ受け入れ態勢が整っていないLGBT。しかし、世界に目を向けてみると、たくさんの方々が同性婚を実現し、堂々とLGBTであることを公表して生きています。

制度が整っていないからと諦めるのではなく、世界のLGBTの方々のように、自信を持って生きてみると、何かが変わるかもしれません

割合をみると、LGBTはそれほど珍しいものではないことが分かるはずです。これから日本でも対応や制度を変えていけるように、まずは性別に関係なく人生を楽しむことからはじめてみましょう。もし周りにLGBTの方がいたら、その人自身を理解することを大切にしましょう。

そして、LGBT当事者であるかないかに関わらず、性の多様性を認めて、みんなが生きやすい社会を作っていきたいですね!

KANTA

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